年賀状は、新年の始めにする大切なご挨拶です。新年にふさわしく、見た目の美しい年賀状を作りたいと考えている人も多いでしょう。しかし、いざ年賀状を作ろうとすると、詳細なサイズや作り方のコツが分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、年賀状のサイズや写真を使う際のコツなどをご紹介します。

年賀状のサイズ&写真などのコツをご紹介!

【1】比率はどのくらい?年賀状の基礎サイズ

年賀状の基本的なサイズは幅10センチ×高さ14.8センチで、重さは3.1グラムです。このサイズの用紙であれば郵便物の種類は「はがき」に分類され、郵便料金は63円です。なお、このサイズを超えてしまうと「第一種郵便物」となり、郵便料金が高くなってしまいます。自作した年賀状を63円で送りたいのであれば、「はがき」のサイズ内に収まるように作りましょう。

【2】年賀状の写真をキレイに印刷できるピクセルサイズは?

年賀状をキレイに印刷するなら、300dpiから350dpiほどの解像度が必要です。年賀はがきのサイズにこの解像度を当てはめると、300dpiの場合は1181px×1748px、350dpiの場合は1378px×2039pxです。

年賀状に写真を入れるのであれば、写真もこれ以上の解像度のものを用意する必要があります。画素数にすると、300dpiの場合で206万4388画素以上、350dpiの場合で280万9742画素以上のサイズが必要です。

今の携帯電話やスマートフォンのカメラはとても性能がよく、1000万画素を超える写真が撮影できるものもあるため、携帯電話のカメラで撮影したものでも十分にキレイな年賀状を作れます。ただし、撮影モードによってサイズが変わるため、あらかじめサイズをきちんと確認してから撮影しましょう。

【3】イラストレーターは不要!年賀状のサイズが分かれば年賀状は作れる

年賀状を作るのに、イラストレーター(Illustrator)やフォトショップ(Photoshop)などの専門的なソフトが必要だと思っていませんか? 実際には、年賀状はサイズさえ分かっていれば、ペイントやパワーポイント(PowerPoint)、ワード(Word)などの普段使っているソフトで簡単に作れます。

年賀状のサイズ&写真などのコツをご紹介!

作り方は、ペイントやパワーポイント、ワードなどで用紙サイズを年賀状と同じサイズに設定し、そこに写真や文字を置いていくだけです。

「イラストを使いたいけど絵が描けない」「もっとこだわった文字にしたい」という人は、Brotherが提供している無料の年賀状素材など、Web上で配布されている素材をダウンロードする方法もあります。素材は、シンプルなものからキャラクターがデザインされたもの、テンプレート式になっていて文字や画像を自由に差し込めるものまでさまざまです。有料のサイトもありますが、無料でダウンロードできるサイトも多いので活用してみましょう。

【4】年賀状のサイズを考えたデザインを

自分で年賀状をデザインする場合には、サイズを考えてレイアウトをすることがポイントです。たとえば、上半分に写真を配置して、下半分に文字を書きたい場合、写真のサイズを半分にする必要があります。この場合、写真のサイズは300dpiで1181px×874px、350dpiで1378px×1020pxです。

全面に写真を使うのであれば、年賀状のサイズに写真をはめたとき、文字を入れる空間がある写真を選びましょう。これは、文字を入れたときに写真の印象が崩れないようにするためです。もし、そういった写真がないのであれば、バランスよく文字を入れられるようにトリミングするなど、写真を加工するのも1つの方法です。なお、トリミングの際には、必ず年賀状のサイズの比率を意識するようにしましょう。

年賀状のサイズ&写真などのコツをご紹介!

また、何枚かの写真を組み合わせるデザインも、おすすめです。パワーポイントやワードの場合であれば、表を作り、その中にお気に入りの写真を1つ1つはめていく方法が手軽です。均等サイズの写真をはめる場合は、短辺に3つ、長辺に4つほどがちょうどいいでしょう。ところどころでセルを結合して、サイズの違う写真を組み合わせるのも、おしゃれな印象になります。

年賀状のサイズ&写真などのコツをご紹介!

まとめ

年賀はがきのサイズさえ知っておけば、あとはバランスを考えるだけでおしゃれな年賀状が自作できます。写真やイラストなどの素材を組み合わせながら、自分だけのオリジナリティあふれる年賀状を作ってみましょう。