年賀状には2つの役割があります。1つ目は日頃からお世話になっている方へ感謝の気持ちと新年の挨拶を伝える役割です。
そして、もう1つの役割は「近況報告」。
近況報告の中の一つに「出産報告」がありますが、他の近況報告とは違い、年賀状で出産報告をする場合にはいくつかの注意点があるのはご存じでしょうか?
本記事では、年賀状で出産報告をする際のマナーや、出産報告をする相手との関係性に応じた文例をご紹介いたしますので、ぜひ年賀状を作る前にチェックしてみて下さい。
年賀状で出産報告をしても問題ない
年賀状を使って出産報告をすることは、基本的にマナー違反ではありません。
ただし相手とどれくらい親しいのかによって、報告の仕方や手順が若干変わります。
ここでは「普段から付き合いがある親しい友人」と、「あまり付き合いがない人」に分けて見ていきましょう。
普段から付き合いのある人への報告
普段から付き合いがある人には、出産直後にメールなどで簡単な報告を済ませ、後日正式な報告をおこなうという流れが一般的です。
この「正式な報告」を年賀状でおこなえば問題ないです。
簡単な報告もなく、年賀状での挨拶のみで報告をすると相手は「なんで生まれた時に一言言ってくれなかったのか?」と感じてしまうこともあるので、前もって一言伝えておくのを忘れないでおきましょう。
もし、すでに正式な報告も済ませているという場合は、年賀状で「あれから順調に成長しています」という報告をすると良いでしょう。
普段あまり付き合いのない人への報告
日頃交流がない人には年賀状のみでの報告が一番です。
別に挨拶状などを送ってしまうと、お祝いをやり取りなどで相手に気を遣わせてしまいます。
報告をしなかった人には、報告が遅れたお詫びを一言添えると丁寧になります。
出産予定の報告の場合は一言添える程度に
出産予定はお正月より先で、妊娠中の場合はどうしたらいいのでしょうか?
基本的に年賀状では妊娠の報告は避け、親しい人や身内の方だけにしておきましょう。
報告した後に何か問題が起こってしまう可能性もあるからです。
報告する場合、「四月に二人目が産まれそうです」程度の簡単な添え書きにとどめておきましょう。
出産報告の年賀状で気を付けたいマナー
出産報告を年賀状でおこなう場合に気を付けたいことを3点紹介します。
年賀状はあくまで新年のお祝いと挨拶
年賀状の本来の目的は、あくまで「年始の挨拶」になります。
昨年の感謝と、これから新しい年を迎えることに対するご挨拶が趣旨になります。
この点を忘れて報告ばかりしてしまうと、相手に対して配慮不足となってしまうこともあります。
出産報告は、あくまで付け足し程度にしておきましょう。
出産の話題を好まない人もいる
出産はナイーブな話題です。
必ず報告しなければいけないことでもないので、「確実に問題ない」という場合以外は、避けておくことをおすすめします。
なによりも大切なのは、送る相手のことを考え内容も相手によっては変える必要があると言えるでしょう。
赤ちゃんの写真を載せる場合の注意点
人によっては子供の写真入り年賀状をあまり好ましく思わない人も中にはいます。
家族の写真を載せる場合は少し慎重になった方が良いです。
特に上司や取引先の方など、ビジネス関係者の方には、家族の写真入りは出さない方が無難と言われています。
家族ぐるみのお付き合いをしているビジネス関係者だとしても、極力控え目な写真にした方が好印象につながります。
ここまで注意点を紹介してきましたが、親戚や親しい友人には赤ちゃんの写真を載せて送ると大変喜ばれます。
年賀状に写真を載せることで、成長記録にもなりますので親しい間柄の人には、ぜひ写真付きで送りましょう!
【送る相手別】年賀状で出産報告する際の文例
出産報告の例文を、相手との親しさで3つに分けてご紹介していきます。
親族や仲のいい友人へ送る出産報告の文例
まずは親族や仲の良いお友達へ贈る出産報告の例文です。
仲が良い人ならば、それほど堅苦しく考えなくても問題ありません。
●文例その1
○○&○○に第一子誕生!
ぜひ今度赤ちゃんの顔を見にいらしてくださいね
●文例その2
○月○日で1才に♪
昨年我が家の家族が増え 賑やかな新年でした
などでオッケーです。
仲の良いお友達や身内の方ならば、それほど形式張らず、あなたらしい年賀状の方が喜ばれます。
幅広く送れる出産報告の文例
続いて、さまざまな相手に幅広く使える文例をご紹介いたします。
●文例その1
昨年○月○日に待望の長女が誕生いたしました
家族が増えとても賑やかなお正月を迎えております
●文例その2
我が家にも待望の赤ちゃん無事に誕生しました!
○○という名前です
親子共々よろしくお願いいたします
ちなみに「去年」という言葉は避けるようにしましょう。
「去」という文字は「別れる・離れる」という意味が含まれるので、新年の挨拶に相応しくないとされています。
代わりに「旧年中」や「昨年」という言葉を使うのがポイントです。
目上の方に送る文例
最後に目上の方への出産報告をする際の文例をご紹介します。
旧年中はお世話になりました
ご報告が遅れてしまいましたが
昨年の○月○日に我が家にも新しい家族が誕生しました
色々ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが
本年もどうぞよろしくお願いいたします
目上の方に「迎春」や「賀正」といった一文字や二文字の賀詞を使うと、失礼に当たります。
「恭賀新年」など四文字の言葉を使うように心がけましょう。
マナーを守って年賀状で出産報告を!
今回は年賀状で出産報告をする方法、その際にはどのようなことに気を付けなければいけないのかということ、そしていくつか文例をご紹介いたしました。
待ち望んだお子様の誕生はとても嬉しいものです。
しかし、嬉しさのあまり、「かわいいからみんなに見せてあげたい!」という気持ちを前面に出し過ぎてしまわないように注意しましょう。
あくまで年賀状は新年のお祝いと、昨年の感謝の気持ちを伝える挨拶状になるからです。
年賀状を書く際は、あなたの気持ちがきちんと相手に伝わるように、送る相手の喜ぶ表情をしっかりイメージしながら作成しましょう。
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※この記事の内容は、2019年10月現在のものです。
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