掲載日:2022.10.11

年賀状に添えるおすすめの一言とは?送る相手別の文例集や注意点を紹介!

年賀状を送る際に「たくさんの人に出すので、すべて同じ文面にする」という人は多いのではないでしょうか。しかし、大勢に向けた内容が書かれた年賀状は、受け取る人に味気ない印象を与えてしまうかもしれません。

決まった文面にプラスして、その人だけに向けた一言が添えられていれば、受け取る側のうれしさも増すはずです。

この記事では、年賀状を送る相手別におすすめの一言を紹介します。年賀状の基本知識や書く際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

年賀状を書く前に覚えておきたい基本知識

年賀状を書く前に覚えておきたい基本知識

年賀状は文面だけでなく、相手のもとに到着する日や全体のバランスも重要です。おすすめの一言を紹介する前に、年賀状を送る期間と年賀状の構成要素を解説します。

年賀状を送る期間

年賀状は、三が日(1月1日から3日まで)の間に、相手のもとに到着するよう手配するのが理想的です。三が日に間に合わない場合は、遅くとも1月7日までの「松の内」に届くように送りましょう。

松の内とは、門松などの正月飾りを飾って新年を祝う期間のことで、松の内が明けると年賀状ではなく寒中見舞いを出すべき期間となります。

年賀状を構成する5つの要素

年賀状の構成要素には、大きく以下の5つがあります。各要素の役割を踏まえ、それぞれ上手に組み合わせて書きましょう。

1.賀詞や挨拶:新年を祝う言葉です。「あけましておめでとうございます」「賀正」「謹賀新年」などが該当します。

2.前文:前文では、お世話になったことに対するお礼や挨拶の言葉を書きます。「旧年中はお世話になりありがとうございました」といった文面です。

3.本文:本文では、相手の健康や繁栄、幸福を願う言葉を書きます。「貴社のますますのご繁栄をお祈り申しあげます」「ご家族皆さまのご健康を祈念いたします」などの言葉が該当します。

4.結びの言葉:今後の指導や支援、お付き合いをお願いする言葉で文章を締めくくります。「本年も変わらぬご指導をお願い申しあげます」「本年もよろしくお願いいたします」などの言葉が使われます。

5.年号や日付など:日付は「令和○年 元旦」「20××年1月1日」のように、年号または西暦から書きます。なお「元旦」と書く場合、相手には1月1日に届くように出しましょう。1月1日に間に合わないようなら、「新春」「正月」「一月吉日」などと書きます。

年賀状で添えるべき一言の内容とは?

年賀状で添えるべき一言の内容とは?

前述した5つの構成要素に加え、送る相手に合わせた一言を書くことで、より気持ちの伝わる年賀状になります。自分と相手との関係性を踏まえて、心のこもった一言を書き添えましょう。書き添える一言としては、次のような内容が考えられます。

・共通の話題:仕事や趣味に関することなど、自分と相手に共通する話題

・抱負や目標:自身が新年で掲げる、仕事やプライベートに関する新たな抱負や目

・自身に起こった出来事:結婚・出産・転職・異動など自身の近況報告

なお、相手のプライベートに踏み込んだ話題や第三者についての話題だと、相手に不快感を与えかねないため注意しましょう。

【年賀状を送る相手別】一言文例集

【年賀状を送る相手別】一言文例集

ここでは送る相手ごとにおすすめの文例を紹介します。

送る相手を選ばない一言

「楽しいお正月をお迎えでしょうか」

「素敵な一年になりますように」

「お近くにお越しの際には ぜひ遊びに来てください」

友人に送る場合の一言

「今年も飲みに行きましょう」

「今年こそ再会できますように」

「毎年 賀状の家族写真を楽しみにしています」

家族や親族に送る場合の一言

「今年はぜひ家族そろってお伺いしたいと思っております」

「東京でも朝晩の冷え込みが続いています そちらはいかがですか」

「息子たちは夏休みにそちらにお伺いするのを楽しみにしています」

会社の上司や先輩に送る場合の一言

「本年も一生懸命 励んでまいります」

「さらなる飛躍の年とするべく努力する所存です」

「今後も○○の件など ご教授ください」

会社の部下や後輩に送る場合の一言

「さらなる成長を期待しています」

「着実に成果を上げていて頼もしい限りです」

「○○さんの丁寧な仕事ぶりにいつも感謝しています」

会社の同僚に送る場合の一言

「プロジェクト成功に向け 今年も助け合いつつ邁進しましょう」

「今年はお互いに飛躍の年にしたいですね」

「忙しい毎日ですが○○さんとの会話でいつも癒されています」

仕事の取引先や顧客に送る場合の一言

「本年も社員一同さらなる努力をもって 皆様のお役に立てるよう頑張る所存です」

「御社のご繁栄と皆様のご健勝を心よりお祈り申しあげます」

「本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申しあげます」

学校の恩師などに送る場合の一言

「同窓会でお目にかかるのを楽しみにしております」

「ご無沙汰しておりますが お元気でご活躍のことと思います」

「先生の教えを守りさらに飛躍の一年となるよう頑張ります」

年賀状を書く際の注意点

年賀状を書く際の注意点

年賀状を書く際には、いくつか注意点があります。相手に気持ちよく受け取ってもらうためにも、以下の注意点はすべて押さえておきましょう。

忌み言葉は使わない

年賀状での忌み言葉の使用はタブーとされています。新年の喜びや繁栄祈願の気持ちを伝える年賀状では、不吉な出来事を予感させる忌み言葉を避け、明るく縁起の良い言葉を使いましょう。

忌み言葉としては、以下が挙げられます。

終わる、別れる、離れる、失う、滅びる、倒れる、衰える、絶える、枯れる、消える、崩れる、切れる、落ちる、苦しむ、去る など

また、近年では年賀状で、新型コロナウィルスの話題に触れることもあるでしょう。このとき、つい「コロナ禍」という言葉を使ってしまいそうになりますが、「禍」も忌み言葉にあたるため避けなくてはなりません。他の言葉に置き換えて気持ちを伝えましょう。

挨拶文には句読点を書かない

年賀状では、句読点を書かないのがマナーとされています。喜ばしいことには区切りをつけるべきではないという考え方や、本来日本は毛筆文化で句読点が使われてこなかったことに起因しています。

文章を読みやすくしたい場合は「、」「。」を使わずに、一文字分空けたり改行を用いたりして工夫しましょう。

送る相手によって「賀詞」を使い分ける

賀詞はお祝いの気持ちを表す言葉で、年賀状では「寿」「迎春」「謹賀新年」などさまざまな言葉が用いられます。どれもおめでたい言葉ですが、送る相手によっては賀詞の選び方にも注意が必要です。

「寿」「賀」などの漢字1文字の賀詞や「賀正」「迎春」などの2文字の賀詞は、目上の人への年賀状に書くとマナー違反になるため注意しましょう。

賀詞は本来「謹賀新年(謹んで新年をお祝いする)」「恭賀新春(うやうやしく初春をお祝いする)」といった、漢字4文字から成るのが正式な形です。「謹」や「恭」といった漢字を入れることで相手への敬意を示しているため、これらの文字を省いた1文字や2文字の賀詞は失礼にあたると考えられています。

1文字や2文字の賀詞は、友人や後輩といった親しい間柄の人のみに使うなど、上手に使い分けましょう。

書き間違えて修正した年賀状は送らない

年賀状を書き間違えてしまったら、新しいはがきに書き直してください。間違えた部分を二重線で消したり、修正ペンで直したりして出すことは、マナー違反にあたります。そのような年賀状を受け取るのは、気分の良いものではありません。

書き間違えてしまったはがきは、郵便局に持参しましょう。手数料を支払えば、切手やはがきと交換してもらえます。

まとめ

年賀状は新年を祝う気持ちを伝え、相手との良好な関係を維持するための大切な手段です。受け取る相手に合わせた一言を書き添えることで、より気持ちが伝わりやすい年賀状になります。

本記事で紹介した文例や注意点を参考に、受け取った人がもっとうれしくなる年賀状を作成してみてください。

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※この記事の内容は、2022年10月現在のものです。
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