更新日:2023.10.13

【筆ペン使いこなし術】すぐに美文字を目指せる方法!

*「ブラザー習字教室」で、現在ダウンロード頂ける練習用テンプレートは、記事中に登場するテンプレートの画像と一部が異なります。ご了承ください。

突然ですが、筆文字でかっこよく、手紙や署名、年賀状のメッセージを書いてみたいと思ったことはありませんか?    
でも、筆ペンってあまり使ったことがないし、最近はキーボードやスマホで文字を打つから書くことから離れている……。そんな風に思われるかたもいらっしゃると思います。

実は書きかたのコツを知るだけで、誰でも筆ペンを使った美文字を目指すことができるんです。 祝儀袋や芳名帳、年賀状など、年に何度か使用する機会のある筆ペン。 美文字のポイントを押さえれば、いざという時に堂々と書けるようになれますよ。

筆ペンの種類と持ち方をご紹介

筆ペンの種類と持ち方をご紹介

筆ペンとは、本体の軸にインクを内蔵し、毛筆を模したペンのこと。 ただし、一口に筆ペンと言っても、筆を作る職人が1本ずつ手作りで仕上げた筆ペンや、アクリルやポリエステルといった合成繊維を使用して作られたものなど、さまざまなタイプが存在します。

筆ペンが「なんか使いにくいな……」と困ったことのある方は、もしかしたら書きやすい筆ペンに出会っていないだけかもしれません。
そこでまずは、筆ペンの種類と使い分け方を理解し、用途に合った最適な1本を選べるようになりましょう。

1. 「硬筆」タイプと「毛筆」タイプの特徴

まずはペンの質に注目します。今回は「硬筆」の筆ペンと「毛筆」の筆ペンを比べてみました。

 「硬筆」タイプと「毛筆」タイプの特徴

「硬筆」は、ペン先が短く、弾力が強いため、初心者にとって扱いやすい筆ペンといえます。 日本語を書く上で重要となる「とめ、はね、はらい」も出しやすく、きれいな筆文字を書きたい方におすすめです。

「硬筆」タイプと「毛筆」タイプの特徴

一方、「毛筆」は、ペン先が長いことが特徴。 毛束がまとまりやすく、するどい線を書いたり、力を込めれば何倍もの太さを出せたりと、幅広い表現が可能です。 使いこなせれば、デザイン的な文字や行書体などさまざまな雰囲気の文字を書くことができるようになりますが、少し練習が必要です。

筆ペンの選び方①「硬筆」「毛筆」篇

・手っ取り早く、強弱のある文字を書きたければ「硬筆」タイプの筆ペンを選びましょう。

・少し練習して、表現力豊かな文字を書きたければ「毛筆」タイプの筆ペンを選びましょう。

2. 「極細」「中字」「太字」の違い

同じ「毛筆」タイプの筆ペンでも、「極細」「中字」「太字」などいろんな太さがあります。 どんなときにどの太さを選んだらいいのか、悩まれたことがあるかたも多いのではないでしょうか。

そこで、どの筆ペンがどういったシチュエーションに適しているのかを考えていきます。

「極細」「中字」「太字」の違い

写真で見るとわかるとおり、毛量や毛の長さがそれぞれ異なります。

筆ペンの選び方②「字幅」篇

・極細:ハガキに住所や名前を書くときなど、細かい文字を書くときに使用する筆ペン。

・中字:最もスタンダードな字幅です。

・太字:大きくて太い字、もしくは強弱を極端につけたいときなどに使います。 「賀正」など、文字数が少ないものを、年賀状の中央に配置したいときに便利です。

筆ペンを選んだら練習してみよう

筆ペンは正しい持ち方で使ってこそ良さを発揮できるペン。 まずは、間違った持ち方をしていないか、確認してみましょう。

間違った持ち方をすると、可動域が狭くなる

間違った持ち方をすると、可動域が狭くなる

人差し指が逆反りしていたり、人差し指と親指が重なっていたりしませんか?  間違った持ち方でペンを持つと、文字を書ける幅がとても小さくなります。 強弱が出にくく、のびのびとした字が書けなくなってしまうのです。

正しい持ち方をすることが、美文字の秘訣

正しい持ち方をすることが、美文字の秘訣
正しい筆ペンの持ち方

1. 軸と人差し指を並行に持ちます。

2. 軸を支えるように、親指と中指を添えて、3本の指でつまみます。

3. 小指側の手首のつけねを机に固定します。

4. たまごをそっとにぎるように、手のひら側に空間をつくります。

正しい持ち方をすると、文字は大きく、強弱をつけやすくなります。 強弱が出せるということは、「とめ、はね、はらい」がきれいに表現できるということ。

下記の画像は、同じ筆ペンを使って書いたものです。 左側は強弱がなく、弱々しく見えることに対し、右側は太い線、細い線があることで、堂々とした字に見えるのではないでしょうか。 持ち方を変えて、次の章で紹介する「習字教室コンテンツ」で練習したことで、これだけの違いが出てきたのです。

練習したことで、これだけの違いが

実践! 習字教室コンテンツで美文字になろう

実践! 習字教室コンテンツで美文字になろう

用途に合わせて筆文字を選び、正しい持ち方ができるようになったら、後は練習あるのみ。 ただし、書けば上手になるわけではありません。 一文字ずつ、きれいに書くコツを意識し、練習することが美文字への第一歩となるのです。

ブラザープリントテラスでは、練習コンテンツ「ブラザー習字教室」を無料で配信しています。 今回は、その習字テンプレートを活用し、練習してみました。

年賀状で書くことの多い「お世話になりました」という文言でトレーニングスタート。実際に活用した習字テンプレートはこちら。

習字テンプレート

1番左側にお手本があります。 じっくり観察し、なぞり書きをすることで、大きさや強弱の感覚を掴む練習になります。

まずは、練習前に筆ペンで「お世話になりました」と書いてみると……。

習字テンプレート

はじめて筆ペンで書いた文字。余計な力が入ってしまい、ところどころ歪んで見えます……。 お手本を見ながら、文字のどんなところに意識すべきだったのか、確認します。

何枚も印刷して練習し、およそ1時間。最後は1番右側のような字になりました!

習字テンプレート

筆ペンに慣れてきたのか、文字の大きさが揃い、強弱も出るようになりました。

ブラザー習字教室」では、年賀状のときに便利な言葉だけでなく、 「誕生日おめでとうございます」や「卒業」「就職」「暑中お見舞い申し上げます」など、 日常で活用できるさまざまな言葉のペン習字練習シートが配布されています。

美文字のポイントもたくさん紹介されているので、気になる方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

癖字を直したいなら!正しい持ち方で美文字トレーニングを重ねよう

筆ペンは、他のペンと違って柔らかいため、強弱の感覚がつかめず最初から使いこなすのは難しいもの。 しかし、今回のように、正しい持ち方を意識しながら、字形のポイントを意識して練習を重ねることで、筆ペンを扱うコツ、美文字に見えるポイントがわかるようになってきます。

「ここぞ」というときに文字をきれいにかけるよう、日頃から「なぞり書き」で特訓してみてはいかがでしょうか。

●「ブラザー習字教室」はこちら
https://online.brother.co.jp/ot/dl/purifure/culture/syuuji/