会社の上司、親類、その他のお世話になった方々に年賀状を送る際、せっかく心をこめて書いていても、宛名の書き方を間違ってしまうと失礼にあたるケースもあります。あなたは年賀状の宛名を正しく書けている自信がありますか? 年賀状を書き始める前に、正しい宛名のマナーを再確認しましょう。

年賀状の宛名にもマナーあり!あなたは正しく書けていますか?

【1】年賀状の宛名を書くときの基本マナー

宛名は、年賀状の印象を大きく左右します。センスのよいデザインや心のこもった文面の年賀状であっても、宛名の文字が汚かったり、マナーが守れていなかったりすれば台無しです。年賀状の宛名を書く際には、漢字や敬称などに間違いがないよう注意しながら、全体のバランスに気を付けて丁寧に書きましょう。

特に名前を間違えるということは、その人に対して意識が向いていないことを意味し、大変失礼にあたります。名字には旧字体が含まれるケースもありますから、注意して間違いのないように書きましょう。もちろん、宛名は手書きせずにプリンターで印字しても問題ありません。

年賀状の宛名にもマナーあり!あなたは正しく書けていますか?

※宛名の書き方 ご参考例

宛先住所を書く際は、郵便番号と右端をそろえ、宛名よりもやや高い位置から書き始めます。都道府県名を省略することは間違いではありませんが、省略せずすべて書くのが正式なマナーです。

相手が上司や年配の親類など特にマナーに気を付けたい相手の場合は、マンション名やビル名も省略せず記載し、マンション名の前で改行します。改行後は住所より1文字下げて書き始めると、バランスがよくなります。

宛名は住所や差出人の氏名より、やや大きめの字で目立つように書きます。個人名を書く場合は、相手との関係性にかかわらず「様」という敬称を入れましょう。

差出人の住所は宛先の住所よりもさらに小さな字で、ハガキの半分よりやや上くらいの位置から書き始めます。これは、自分の情報を相手よりも小さめの文字で低い位置に書くことによって、相手に対してへりくだる姿勢を示すためです。下側にある郵便番号欄に右端をそろえて書くと、バランスがよくなります。郵便番号欄の幅よりもはみ出さないよう注意してください。また、できるだけ差出人の住所と名前の末尾の高さを下揃えにします。

裏面の本文末尾に住所氏名を記載している場合、表面(宛名面)には差出人名や住所を書かなくてもマナー違反にはなりません。なお、出産によって自身の家族が増えた場合、子どもの名前にはふりがなをふっておくことをおすすめします。

近年では、宛名を横書きする人も増えてきましたが、正式には年賀状の宛名は縦書きするのがマナーです。上司や親類など目上の人に送ることも多い年賀状では、縦書きにしておいた方が無難です。縦書きの場合には、数字の表記には漢数字を使いましょう。

裏面を横書きで書いている場合、目上の人への年賀状でなければ宛名も横書きで統一しても問題ありません。その場合、数字は算用数字で記載します。

ちなみに、宛名を赤字で書くことは縁起が悪いとされ、大変失礼にあたるので絶対にしてはいけません。また、二重線を引いて書き直したり、修正テープで消して書き直したりすることも失礼にあたります。書き間違えてしまった場合は、新しいハガキに最初から書き直しましょう。書き損じたハガキは郵便局に持参すれば、手数料を負担するだけで新しいハガキと交換してもらうことができます。

【2】会社関係の人に年賀状を送る場合の宛名はどう書く?

得意先や仕入れ先など、仕事でお世話になった方々に季節のあいさつとして年賀状を出すケースでは、ひとつの取引先で担当者が複数いたり、お世話になっている部署が複数あったりということがあり得ます。こういった場合には、連名で年賀状を出してもよいものか迷うこともあるでしょう。

実は、仕事関係の年賀状を出す際は、基本的に連名を使ってはいけません。会社によっても異なるでしょうが、個人に届いた年賀状は個人ごとに保管するケースが多いためです。連名の年賀状では、そのような会社だった場合に扱いに困ることになってしまいます。お世話になった方や担当者が同じ会社内に複数いる場合は、それぞれに1枚ずつ年賀状を送りましょう。

書き方は、住所の後に会社名と部署名を入れ、宛名の前には役職を添えて、最後に「様」をつけます。たとえば、「課長 ●● ●●様」といった形です。もちろん、「株式会社」などは略さず、ビル名なども含めてすべて正式名称を使用してください。

なお、個人あての場合は、会社名や部署名の後に「御中」はつけません。「御中」と「様」を重ねて使うのは間違った用法なので、注意してください。

年賀状の宛名にもマナーあり!あなたは正しく書けていますか?

※会社関係の人に年賀状を送る場合の宛名の書き方 ご参考例

連名を使ってはいけないことはご説明しましたが、担当者が複数いる場合には部署全体にあてて出すという方法もあります。その場合は、「●●株式会社 ●●部御中」と、宛先の部署名の後に「御中」をつけましょう。規模の大きくない会社であれば、会社名に御中をつけて出しても問題ありませんし、小さい会社であれば、企業名を添えて社長個人あてに「様」をつけるのが一般的です。

仕事関係の人に対する年賀状は、営業ツールとしての側面もあります。営業も兼ねて、差出人欄の最後に電話番号を入れてもよいでしょう。受注につながることがあるかもしれませんし、マナー違反にはなりません。

【3】ご家族の名前は宛名に書くべき?

年賀状の宛名にもマナーあり!あなたは正しく書けていますか?

ご家族がいらっしゃる方あてに年賀状を出す場合、奥さんやお子さんの名前を書くべきか迷われるのではないでしょうか。実は、この疑問に対する正解はありません。

ご家族の名前を書かずに出しても失礼にはあたりませんが、顔が思い浮かぶ程度に親しい仲であれば、連名で出してもよいでしょう。自分の名前が宛先に書かれた年賀状を受け取れば、相手はよろこんでくれるかもしれません。

連名にする際は、世帯主を宛名の一番右側にフルネームで書き、妻、子どもの順番で左側に書き足していきます。世帯主以外は名字を入れません。一人ひとりに忘れずに「様」をつけましょう。

親しい間柄の場合、子どもの敬称には「様」の代わりに、「くん」や「ちゃん」などを使っても問題ありません。ただし、子どもの年齢や、差出人と世帯主との関係性によっても違ってくるので、迷った場合は無難な「様」を使います。

子どもの人数が多く、宛名が書ききれない場合は、子どもの名前を書かず、宛名を夫婦連名にしたり、世帯主名の横に「●●家御一同様」と書いたりしても失礼にはあたりません。

【4】学校の先生に送る年賀状の宛名はどう書く?

会社や個人宅あてではなく、学生時代にお世話になった恩師など、学校の先生に年賀状を出す場合は、宛先をどのように書いたらよいのでしょうか。この場合、基本的なマナーは個人あての年賀状と同様ですが、敬称が異なるので注意が必要です。

基本的に個人あてに出す年賀状の敬称は、前述の子どものケースを除いて、「様」を使います。しかし、学校の先生や医師、弁護士など、一般的に「先生」と呼ばれる職業の人に対しては、例外として「先生」を使いましょう。たとえば、「●●大学 ●● ●●先生」という形です。こうすることで、より敬意を示すことができます。

ただし、相手とごく親しい間柄であれば、「先生」を使う必要はありません。通常通り敬称には「様」を使用しましょう。

まとめ

年賀状の宛名を書く際のマナーについて、ケース別にご紹介しました。普段はあまりお付き合いのない方に対して年賀状を出す場合、年賀状の印象がその人全体の印象を左右する可能性もあります。新年に失礼なくごあいさつができるよう、正しいマナーを身につけておきましょう。