【ビジネス年賀状】もらって嬉しい年賀状とは?取引先に送る年賀状の作り方

取引先や上司・先輩など、仕事関係の方に年賀状を出す場合、当然ながら友人や親戚に出す年賀状とは違った内容になります。

しかし、ビジネス年賀状に慣れていないと、どんな内容にすべきか悩むこともあるでしょう。 失礼がなく、できるだけ良い印象を持ってもらえるような年賀状にしたいものです。

そこで今回は、ビジネス年賀状について考えてみましょう。 そもそも取引先には年賀状を出すべきか、そしてビジネス年賀状を作る際にはどんな点に注意すればよいのか、解説していきます。

最後にはビジネス年賀状で使える文例も紹介しますので、年賀状を出す方はぜひ参考にしてください。

取引先には年賀状を出すべき?

取引先には年賀状を出すべき?

メールなどが普及した現代においては、ビジネス・プライベートともに、年賀状を出さないという選択肢も決して珍しくありません。 あまり必要性を感じていない中、年賀状を出している人もいるかもしれません。

年賀状は、旧年にお世話になったことへの感謝を表しつつ、「新年もよろしくお願いします」という挨拶をするものです。

プライベートの年賀状であれば、お互いの近況報告などの意味合いが強くなっている場合も多いはず。 それに対して、ビジネスの年賀状は古くから続く年賀状の重要な役割をそっくりそのまま持っていると言えます。

かつては年賀状を出すのが当たり前でしたが、そもそも年賀状は、必ず出さなければならない決まりはありません。 これはつまり、年賀状を出すのが当たり前ではなくなった今だからこそ、出すか出さないかが意外に大きな違いになる可能性があるということでもあります。

年賀状を出さない場合も多い世の中になったとは言え、年賀状が届いたかどうかを気にする人は少なからずいるものです。 また、意識していなくても、年賀状をもらった場合のほうが好印象を抱くなど、やはり何かしら感じる部分はあるでしょう。

そのため、少なくとも年賀状を出して損になることはなく、むしろ年賀状を送ることはプラス要素を生む可能性があるのです。 個人では送らないまでも、基本的に会社側から取引先へは年賀状を出すように取り計らったほうが、新年も気持ちよく仕事ができるはずです。

もちろん、特にお世話になっている取引先の相手や社内の上司・先輩などには、個人で年賀状を出すのも十分にありです。 もし迷う部分があるのなら、社内の上司や同僚に相談してみるとよいでしょう。

ビジネス年賀状のマナーと、より良い年賀状にするポイント

ビジネス年賀状のマナーと、より良い年賀状にするポイント

上記のように、ビジネス年賀状は仕事や取引に影響する可能性があります。 きちんとマナーを押さえつつ、相手がもらって嬉しい年賀状になるように配慮しましょう。

宛名書きの作法は要確認

アレンジ要素の多い裏面も気になるところですが、ビジネス年賀状では表面の宛名書きが肝心。 当然のことながら、きちんと正しい作法にのっとって宛名書きをすることが求められます。

例えば、住所を書く際は、都道府県や丁目・番・号を省略せずに書きます。 番地は基本的に漢数字を使うようにしてください。また、「株式会社」「有限会社」を略さないことはもちろん、役職の書き方や「御中」「様」の使い分けにも注意が必要です。

普段メールで連絡を取っていると、はがきの決まりごとがあやふやになることも少なくありません。 しっかりと確認したうえで宛名書きをするようにしましょう。

裏面の書き方

裏面の内容は、年賀状の印象を左右するポイントとなります。基本的には

  • ・賀詞
  • ・旧年のお礼
  • ・先方の幸福を祈る言葉、新年のお願い
  • ・日付

という内容で構成するのが一般的です。
「賀詞」というのは、祝いの言葉のこと。 年賀状に限らずいろいろな場面で使われるフレーズがありますが、年賀状に関しては特に種類が多く、最も定番の「あけましておめでとうございます」も賀詞のひとつです。

年賀状と言えば「寿」「迎春」「賀正」といった賀詞をよく使いますが、1〜2文字の賀詞を目上の人に使うのは失礼となってしまいます。 ビジネス年賀状では、「謹賀新年」「恭賀新年」などを使うようにしてください。

手書きの添え書きで心を込める

最近の年賀状は両面とも印刷するのも当たり前ですが、それだけでは形式的になってしまったり、あまり印象に残らなかったりする可能性があります。 簡単な数文程度で構わないので、手書きのメッセージを添えるのが理想的です。

内容は、近況報告や日頃の感謝の気持ち、新年の抱負など書くとよいでしょう。 これがあるかないかで印象がガラリと変わり、ぐっと心が込もった、もらって嬉しい年賀状になるはずです。

年賀状を出す期間。出し忘れた場合は?

年賀状は、元旦に届くように出すのが基本。 そのためには、できれば12月15〜25日の間に投函*できるように準備をしましょう。

年末ギリギリになると元旦に間に合わない可能性もあります。 遅くとも、三が日の間に届くようにするのがベターです。

もし出すタイミングが遅れて1月8日以降に届く場合は、「寒中見舞い」として出すのが一般的。 年賀状を出していなかった相手から届いた場合も、きちんとはがきで年賀状・寒中見舞いを返すのがマナーです。 メールで返信するだけになってしまわないようにしてください。

*今年の年賀状の投函〆切日に関しての最新情報は、郵便局ホームページ等でご確認ください。

ビジネス年賀状で使える文例集

ビジネス年賀状で使える文例集

最後に、ビジネス年賀状で使える文例をいくつか紹介します。 まずはポイントを押さえることが重要ですが、相手が「こちらのことを考えながら作ってくれたのだな」とわかるような内容にアレンジすると効果的です。

ビジネス年賀状で使える文例その1

謹賀新年

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り御礼申し上げます
今年も変わらぬお力添えのほど 何卒よろしくお願いいたします

ビジネス年賀状で使える文例その2

謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年は格別のお引き立てにあずかり誠にありがとうございました
貴社ますますのご発展と皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げますとともに
本年もより一層のご愛顧のほど よろしくお願いいたします

ビジネス年賀状で使える文例その3

新年おめでとうございます
旧年中は大変なご支援を頂き心より感謝申し上げます
今後もご期待にお応えできるよう努力して参ります
同時に本年もお世話をおかけすることと存じますが
どうかよろしくお願いいたします

効果的なビジネス年賀状で気持ち良い関係を築く

年賀状は日本で古くから続く、新年で一番最初のコミュニケーションです。 近年の状況を見ると、取引先に年賀状を送るべきかと悩んでしまうこともあるかもしれませんが、年賀状はビジネスにおいて良い関係を築く要素になります。

ビジネス年賀状ならではのマナーや気遣いをきちんとチェックしながら、ぜひ相手がもらって嬉しくなるような年賀状を作ってみてくださいね。