年賀状の挨拶文や相手別の文面例を大公開!気持ちが伝わる一言メッセージも紹介

新年の風物詩と言えば、年賀状を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 近年ではスマートフォンなど気軽にメッセージをやり取りできるツールの発展もあり、年賀状の発行枚数は年々減少しているのが実情です。

しかし、お正月に友人や知人から届いた年賀状を手にすると嬉しいものです。 そこで、本記事では年賀状に欠かせない挨拶文の書き方、上司や友達など年賀状を送る相手別の文面例、気持ちが伝わる一言メッセージなどについて紹介していきます。

年賀状において挨拶文の慣習とは

年賀状に欠かせないものの一つに挨拶文があります。 「昨年は大変お世話になりました」「今年もどうぞよろしくお願いします」といった文章のことを指します。 年賀状を貰ったことがある人なら一度は目にしているのではないでしょうか。

ここでは挨拶分を書くにあたり、注意すべきポイントを解説していきます。

年賀状の挨拶文は、基本的には句読点を書かない

年賀状は縦書き・句読点なしが基本です。 ただし、句読点を入れないことで読みにくくなる場合、改行や間を入れて体裁を整えましょう。

また、縦書き・句読点なしの慣習は古くから伝わっていますが、絶対的なルールではありません。 実際のところ、近年では横書きの年賀状が発行されていたり、文章に句読点が入っていたりするケースも見受けられます。

特に年賀状は「表裏の縦横を揃える」というのが正しい書き方です。 縦横が揃っていないと、相手は気持ち悪く感じてしまうので、裏面が横書きのデザインなら、表面も横書きにして統一性をもたせるようにしましょう。

目上の人に年賀状を送る場合は、マナーの観点から考えると縦書きのほうが無難です。 そのため、デザインやフォーマットを選ぶ際は、縦書きになっているものを選びましょう。

年賀状を送る相手別! 年賀状の文面例を紹介!

年賀状を送る相手別! 年賀状の文面例を紹介!

年賀状の文章は、送る相手によっても配慮しなければなりません。 特に上司や恩師など目上の人へ送る場合、内容やマナーが守れてないと、失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。 また、親戚や友達など近しい人に送る場合でも、相手の事情に合わせて書くことが重要です。

そこで、送る相手別に最適な文面例をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

送る相手別文面例

送る相手の中でも、会社の上司は特に気を遣わなければいけない存在です。 年賀状では、挨拶文の前に「賀詞(がし)」という言葉を書きますが、「賀正」「迎春」など短い賀詞は目下の人に使うものなので、上司には不適切と言えます。

「謹賀新年」など文字数が多いもの、もしくは「明けましておめでとうございます」といった長い賀詞を使いましょう。 賀詞の後は「昨年は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました」というお礼や、「本年もご指導の程よろしくお願いいたします」といった決意を伝えるのがおすすめです。

学校の先生など恩師に送る場合、上司と同じく長い賀詞を使うようにします。 久しく会っていないなら「ご無沙汰しておりますが お変わりございませんか」など、相手を気遣う文章を入れましょう。 それほど時間が経過していないなら「今年も気持ちを新たに頑張ります」「仕事にも慣れてきました」など、目標や近況報告を伝える文章が最適です。

親戚に送る場合、年上なら長い賀詞、年下なら短い賀詞を使います。 会う機会が少ない親戚には「お変わりありませんか」「子供が〇歳になりました」など、健康への気遣いや近況報告が最適です。 頻繁に会っているのなら「この前はお土産ありがとうございました」など、日頃の感謝を伝えましょう。

取引先など会社に送る場合、失礼のないよう長い賀詞を使います。 その後は「昨年は格別なお引き立てにあずかり 心より御礼申し上げます」といった感謝の言葉、および「貴社の益々のご繁栄をお祈りいたします」といった発展を願う言葉を必ず伝えましょう。 他には「新年は〇月〇日より営業開始いたします」など、ビジネス上のお知らせを入れても良いでしょう。

友達に送る場合も、賀詞は短い言葉で問題はないです。 しばらく会っていなければ「今年はぜひ会いたいですね」など、再会したい旨を伝えると喜ばれます。 日頃から交流があるなら「〇〇は楽しかったですね」「また飲みに行きましょう」など、共通の思い出や食事のお誘いについて伝えるのが良いでしょう。 文章のクオリティより、気持ちを伝えることが大切です。

送る相手別文面例

子供の誕生報告を兼ねた年賀状では、「昨年〇月に新しい家族が生まれました」「名前は〇〇です」など、子供に関する情報も添えて報告します。 「〇月くらいからハイハイを始めました」など、近況を知らせるのも良いでしょう。 ただし、不妊治療中の相手などに送る場合、自慢げにならないよう配慮が必要です。

転居報告を兼ねた年賀状の場合、転居のタイミングによって文章も変わってきます。 転居が済んでいるなら、「下記に転居いたしました」と転居先の住所を相手に伝えましょう。 これから転居する場合は、「〇月に下記の住所へ転居いたします」と予告します。 どちらにしろ、転居先の住所は必須なので、忘れずに記載しておきましょう。

結婚報告を兼ねた年賀状も、相手によって文章を変える必要があります。 結婚したことを初めて伝える 場合、「昨年〇月に結婚しました」「結婚して〇〇に新居を構えました」など、結婚時期や新居について報告します。 結婚式の出席者に送る場合、「お忙しい中 ご出席いただきありがとうございました」「二人とも元気に過ごしています」など、感謝や近況を伝えるのが良いでしょう。

直筆一言メッセージ(添え書き)

最近は年賀状もデジタル化が進んでいますが、直筆で一言メッセージを添え書きしておくと、印象はさらに良くなります。 感謝の気持ち、相手への心遣い、近況報告など、一言でしっかり伝わりやすいテーマがおすすめです。

以下に参考事例もまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

タイプ別一言メッセージ(添え書き)

【感謝の気持ち】

● 日頃の丁寧なご指導に対し 深く感謝申し上げます
● 昨年は親身にご指導をいただき 誠にありがとうございました
● 昨年中も何かとお世話になりまして 感謝の気持ちでいっぱいです
● 昨年は当社の商品をご購入いただき 誠にありがとうございました
【相手への心遣い】

● 寒い冬が続きますが 体調を崩さぬようご自愛くださいませ
● ご無沙汰しておりますが 〇〇さんはお変わりありませんか
● 平素の疎遠をお詫び申し上げます
● 風邪など引かないよう、お身体に気をつけてお過ごしください
【近況報告】

● 新しく〇〇を習い始めました
● 少し前から〇〇を飼い始めました
● 最近〇〇に凝っています
● 〇〇の資格を取ろうと頑張っています
【抱負や祈り】

● 昨年の経験を活かし 今年はご期待に応えるべく精進いたします
● 今年もお互い高め合いながら良い1年になるように頑張りましょう
● 今年も〇〇さんにとって素晴らしい1年となりますように
【要望やお願い】

● 今年もご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
● 近くにお越しの際はぜひ遊びに来てください
● よろしかったら お時間がある時にお茶でもしませんか
● また近いうちにお酒でも飲みに行きましょう
● 今年こそ一緒に〇〇へ行きましょう

年賀状の投函時期について

年賀状の投函時期について

日本郵便では、12月15日から年賀はがきの引受を開始します。 12月15日~12月25日の間に投函すれば、離島など一部地域を除いて元旦に配達されるため、日程はしっかり確認しておきましょう。 なお、12月14日以前に投函すると、通常の郵便物として年内に配達されてしまうので、投函時期には注意が必要です。

年賀状は元旦に届けることが礼儀

年賀状は早めに準備して、できる限り元日に届けることが礼儀とされています。 ただし、実際は1月7日(松の内)までに届けば年賀状として扱われるため、失礼にあたりません。 1月7日を過ぎてしまった、もしくは届きそうにない場合は「寒中見舞い」として送付しましょう。

温もりを感じる年賀状を届けましょう!

スマートフォンなど気軽にメッセージをやり取りできるツールの登場により、年賀状を送る機会は減ってきています。 その一方、年賀状にはメールや電話では伝えにくい「温かさ」があります。 ただし、年賀状は書き方によって相手に失礼な印象を与えてしまう可能性もあるため、今回ご紹介した文面例も参考にしながら年賀状を書いてみてください。

※この記事の内容は、2019年10月現在のものです。
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