年賀状のよくあるお悩み!年賀状の保管期間、収納・保存方法について

大切な人からの年賀状や写真付きの年賀状、思い入れのある年賀状を捨てられないという方も多いはずです。
しかし、年々増え続ける年賀状の収納方法がわからない、いつまで保管するのか、どう処分したらいいのかと悩んだことはありませんか?

年賀状には宛名や住所などの個人情報が入っていることもあり、処分するときは注意が必要です。 本記事では、年賀状の保管期間や簡単な保存方法について解説します。

そもそも年賀状はいつまで保管すべき?

年賀状における保管期間の目安と、処分しない方がいい年賀状について見ていきましょう。

年賀状の保管期間は2年から3年が目安

年賀状の保管期間は、一般的に2~3年が保管目安とされています。
保管期間が2~3年とされている理由として、翌年に年賀状を出す相手の住所などの確認と、喪中だった人の確認をすることに役立つためです。
また、個人差はありますが3年以内の年賀状を保管する場合は量が多すぎないので、保管しやすいことも理由の1つになります。

ただし、保管期間の目安は絶対ではなく、1年ほどで処分しても構いません。
年賀状はそもそも年始のあいさつ代わりに送るものなので、松の内(関東では1月7日、関西では1月14日)を過ぎたら処分をしたり、お年玉くじ年賀はがきの当せんを確認した後に処分するという形でもいいでしょう。

処分しない方が良い年賀状とは

2~3年経ったらすべての年賀状を処分するのではなく、保管しておいた方が良い年賀状もあります。 処分しない年賀状の種類と、その理由は次の通りです。


・結婚や出産の報告:配偶者とお子さんの名前、移転先住所の確認をすることができる

・喪中はがき:相手がいつ喪中だったかを確認できる

・文面が作品のもの:エッチング、水墨画、写真、デザイン画などはインテリアに活用できる

・差出人が著名人:年賀状そのものに価値がある、また後世に名を残しそうな人の年賀状は保存した方が良いでしょう

また、個人的に大切な人で思い入れのある年賀状は、長く保存しておくと良いでしょう。
大切な年賀状は収納してしまうよりも、額に入れてインテリアにしたり、コルクボードに貼っておくなど、「見せる工夫」をするのがおすすめです。

自宅で簡単にできる年賀状の収納・保存方法

自宅で簡単にできる年賀状の収納・保存方法

収納グッズを使わず、年賀状を簡単に収納できる3つの方法を紹介します。
ものをなるべく増やしたくない方は、以下の方法を実践してみましょう。

輪ゴムでまとめる

一番簡単な収納法は、輪ゴムで括ってまとめる方法です。
家族全員分をひとまとめにする場合、紙やマスキングテープに年号を書いておくと、いつの年賀状か一目でわかるので便利です。
また、家族内で誰宛にきた年賀状かといった個人別に分けたり、職場や友人などの関係者別で分けたいときは、見やすくする工夫が必要です。
色の違う輪ゴムでまとめる、年賀状の内容を付箋にメモ書きして貼りつけるなどして、1つにまとめるといいでしょう。

ただし、輪ゴムは保存状況や経年劣化で、ゴムが解けたり硬くなったりするので保管環境には注意が必要です。 その場合は、年賀状にそのまま輪ゴムをするのではなく、紙で巻いた上に輪ゴムをすると、年賀状をキレイに保存することができます。

ガムテープを使って製本する

年賀状を揃えて、縦方向の片側にガムテープを貼ると、本のように年賀状を保存できます。 ガムテープを使った製本手順を紹介しますので、参考にしてみてください。


[1] 年賀状を揃えて、はがきと同サイズの厚紙を表紙にする

[2] クリップや輪ゴムをかけて、はがきと表紙を固定

[3] 背表紙に木工用ボンドを塗り、ティッシュや和紙を貼りつけて乾かす

[4] 表紙を固定するように、背表紙にガムテープを貼る

表紙を付けるのは、年賀状を汚さないことと、表紙に年号を書くと保存しやすいからです。
また、製本用のブックテープを使ったり、ガムテープの上からマスキングテープを貼ったりするとおしゃれな見た目になります。
もっと簡単に製本したい場合は、背表紙に布製のガムテープを使う方法もあります。 製本して保存すると、後からアルバムのように見返せるのでおすすめです。

角に穴をあけリングでまとめる

年賀状の端にパンチで穴をあけて、リングで留める方法もおすすめです。
ただし、デザインによってはデザインの一部が切れてしまうことがあるので、2つ穴をあけるよりも、左上の角に1つ穴をあけてまとめるといいでしょう。

低価格で年賀状収納・保存ができる100均アイテム

年賀状をおしゃれに、すっきりとまとめたい方は、100均のアイテムを使うのがおすすめです。
そこで、年賀状収納・保存に最適なアイテムを3つ紹介します。

ブック型のケース

本のような見た目が特徴のブック型ケースは、年賀状をおしゃれに収納できるのが魅力です。
ブック型なので年賀状を立てて収納でき、保存できる容量(枚数)が多い点が優れているポイントになります。
また、A6 サイズならはがきと同じサイズで、A5サイズならはがきを2列収納することもできます。 2~3年分の年賀状を1つにまとめられるので、1つ購入すれば何年も年賀状の保存ケースとして使えるでしょう。

ブック型のケースは大手通販サイトや、一般的な100均ショップでも販売されています。 通販サイトでは、500円前後で売られていることが多いようです。 費用をなるべく安く抑えたい場合が、100均ショップの商品でも十分満足できるでしょう。

はがきや写真のケース

はがき・写真収納専用のプラスチックケースは、多くの100均ショップでも販売されている商品です。
はがきとL版写真を100~120枚ほど保存することができるので、輪ゴムでまとめたはがきを入れるのにも最適でしょう。 1つのケースで多くの枚数を保存できるという点もおすすめポイントになります。
半透明で中身が見やすいので、全面に好きな絵柄の年賀状を入れて、インテリアとして活用するのもおすすめです。

また、横に寝かせて収納しやすいよう、本体にくぼみと突起が付いているタイプもあります。 フタがしっかり閉まる上に、厚みが5cmほどあるので、多くの枚数を保存したいという方は、ケースを立てて収納しても安定感があるのが魅力です。

レタースタンド

アクリルレタースタンドも使いやすさに定評があり、年賀状を収納するのにはおすすめです。
レタースタンドは前部分がカットしてあり、はがきをさっと取り出したいときに重宝します。 取り出しやすく年度ごとに区切りをつければ、保存していた過去の年賀状もサっと取り出すことができます。
また、アクリルの透明度が高く、見た目に圧迫感がないので、年賀状をすっきりと収納できます。 アクリルも適度な厚みがあって丈夫なので、長期間年賀状を保存する場合でも、傷や汚れなどから年賀状を守り、長く使い続けられるでしょう。

また、100均ショップでもレタースタンドが販売されていますが、はがきよりも少し大きめのサイズが多いようです。
はがきをぴったり収納したい場合は、通販サイトでサイズを指定して選ぶと良いでしょう。

年賀状データをデジタル保存する方法

ご家庭で実践できる年賀状の収納・保存方法を紹介しましたが、年賀状をデジタル保存で残す方法もおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。

カメラで撮影して保存

年賀状をスマホのカメラやデジタルカメラで撮影し保存する方法です。
特別な機材を必要としないので、手軽に実践できる方法と言えるでしょう。 また、スマホで撮影すれば、いつでも年賀状を見返すこともできますのでおすすめです。
また、年賀状をスマホで保存する専用のアプリもあり、撮影した年賀状の写真を自動で補正してくれたり、アプリ内でわかりやすく管理することができるものもあります。

プリンターで年賀状を読み取る

プリンターのスキャン機能を使ってデータ保存する方法です。
枚数が多い場合にはプリンターを使った方が効率的にデータ化をおこなえるでしょう。
用意するものはパソコンとプリンターがあれば年賀状をデータ化することができます。 プリンターに関してはブラザーのインクジェットプリンターがおすすめです。
高精度のスキャン機能でキレイな画質でデータ保存ができることに加え、年賀状作りに便利なスマホアプリ「いつでもはがき・年賀状プリント」や、「想い出いっぱい年賀状」と連動できる点も使い勝手が良いです。

年賀状を処分する際の注意点

年賀状を処分する際の注意点

個人情報が書かれている年賀状は、そのままゴミ袋に入れて処分することは避けましょう。
処分する際は、宛名部分を黒のマジックで塗りつぶす方法もありますが、個人情報の部分を塗りつぶすよりも簡単に、かつ個人情報流出を防げる処分方法を紹介します。

シュレッダーで処分する

シュレッダーで年賀状を裁断すると、個人情報の識別ができにくくなるのでおすすめです。 自宅にシュレッダーがある方は、積極的に活用するのが良いでしょう。
また、シュレッダーを持っていない場合は、シュレッダーのように刃が複数枚ついたハサミも販売されており、そのハサミを使い裁断すると個人情報流出を防ぐことができるでしょう。

個人情報が見えないように燃えるゴミで処分する

シュレッダーをかけず、年賀状を燃えるゴミで処分する場合は、個人情報を悪用されないための工夫が必要です。
はがきを30~50枚ほどの束にして、紙製のクラフトテープでグルグル巻きにして捨てましょう。 何重にもテープを巻くのは、見た目が年賀状と判別されないようにするためです。
年賀状を取り出して悪用されないよう、水気のある生ごみと一緒に入れると文字が滲むので安心です。

また、瞬間接着剤ではがき同士を貼りつける方法や、個人情報保護スタンプを宛名に押して捨てる方法もあります。

どんど焼きで燃やして処分する

どんど焼きとは、1月15日にお正月の松飾りやしめ縄などを、1ヶ所に集めて焼く伝統的な風習のことを言います。 住んでいる地域でどんど焼きをしている場合は、どんど焼きをおこなうタイミングで燃やすのも処分方法の1つです。
ただし、念のため主催者側に年賀状を燃やしてもいいか確認しましょう。

想いの詰まった年賀状は大事に収納・保存しましょう

年賀状は相手の健康や幸せを願って送るものなので、大切な人からの年賀状は大切に保存しましょう。 保管する分の年賀状は、収納方法を工夫すると、後からアルバムのように見返すこともできます。

また、年賀状は2~3年を目安に保管し、期間が過ぎたものは適切な方法で処分しましょう。 年賀状を処分する際は送ってくれた人のために、個人情報を悪用されないように配慮することが重要です。 個人情報を守るためにシュレッダーをかける、テープで見えないように巻くなど、ひと手間を加えて安全に処分しましょう。

※この記事の内容は、2019年10月現在のものです。
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